日々の進捗

本条さんが読んだり遊んだりしたもののメモ

歌集『春いろのマフィン』(浅野美紀)・2

  • P82から最後まで。

  • 最後まで読んで気づいたけど、社会批判だとか、他者への嫌味や愚痴だとか、そういったものがあまりない歌集だった。
    終盤でコロナ関連の歌が出てきて、そこには少し、社会的な何かが見え隠れする。それでも、ほのかな愁いが滲むくらい。

月冴ゆる空に人びとはこぶごとエレベーターの透明な箱(P101)

昨日までは夏今日からは秋ですと線を引かれたような涼しさ(P107)