日々の進捗

本条さんが読んだり遊んだりしたもののメモ

歌集『春いろのマフィン』(浅野美紀)・1

  • 「未来」の先輩の方の第4歌集。今日はP81までを読んだ。
    第4、ってすごいな……。もし自分が歌集をいつか出せたとして、第2歌集くらいまではなんとかなる気がしないでもないのだけど、4はなかなか、なかなかな気がする。

  • 自然や生活、家族などをやわらかく詠んでいる歌が多い。歌集のタイトルが雰囲気にとても合っている。

  • 読みながらなにかちょっと引っ掛かる感じがあったのだけど、助詞の省略が多めなのかな。「ひかり見ている」みたいな処理がやや多いのかもしれない。

  • もちろん、これは「字余りでも助詞を入れるか、字数をきっちりして助詞を省くか」みたいな選択でもあり、良いとか悪いとかではない。たぶん、私は「字余りでも助詞を入れる」の方になれてる、のだと思う。

思春期の子をわれよりも知る街の東京にはつか夕の雨降る(P26)

万華鏡の散る絵のごとく父の脳こわれゆくのか七夕の夜(P80)