- 先の「NHK全国短歌大会」のとき、ロビーの物販コーナー(砂子屋書房ブース)で購入してきた一冊。新装版発行のお知らせをTwitterで見て小躍りしたわりに、購入がずいぶんと先延ばしになってしまった……反省。
去年「短歌往来」で拝見した魚村晋太郎さんの連作もとても好きだった。 - 改めて『銀耳』。
詩的で、飛躍感のある歌が多い、と思う。展開に意外性があって、でも突き放される感じじゃなくて、なにか心地よくストンと入ってくるような。言葉にするのがむずかしいな。わかりやすい、ともちょっとちがうんだけど、不思議と読みやすい印象。 - ある程度ゆっくり、読みたい歌集かもしれない。今日はP64まで。
- そうそう、以下余談。短歌大会といえば、ブース前で、未来(結社)でお世話になっている中川佐和子さんとばったりお会いして、「本条さん、あなたそろそろ歌集を考えてもいいんじゃない?ほら、砂子屋書房さん、いい出版社よ!」みたいなことをお話しされたりしたんだった。それきっかけで砂子屋書房さんから名刺を頂いたり、装丁へのこだわりのお話を伺ったり。
……中川さんにも、恩義ばかり増えてゆくな……。
そして、歌集はまだ出ません。もうちょっとなにか、自分の中で納得できてから。あとお金。(身も蓋もない)
流麗に悲しむひとの住む都市へ夜もすがら川は砂を運べり(P35)
ストローで吸ふ夏の空失つた感触を指す日本語がない(P60)