日々の進捗

本条さんが読んだり遊んだりしたもののメモ

『短歌両吟 第7集 カイエ Cahiers』(蝦名泰洋・野樹かずみ)・2

  • 前回の記事はこちらに。今日はP43から最後までを。

  • クラファンのときに、そして今作のあとがきにも、野樹かずみさんは「自分の作品はともかく、蝦名泰洋作品を読んでくれー!!」(意訳)という思いを綴っているけど、読者としては「野樹作品もすごく良いので、期待して手にとってくれー!!」という感想。
    でもこの、野樹さんの、星を追いかけるような思いが、この両吟を更にきらきらさせているのかもしれない……。

  • どの歌も魅力的なのですが、両吟だからこその痺れというのもあって、今回はその一部を引用させていただきます。
    他にも、「魔法」のところとか、「スモック」のところとか、すごく好き……。

 

世の中でもっとも汚れた涙拭き買い替えもせず洗濯もせず/蝦名泰洋(P50)

一枚の汚れた布を海と呼び無限のやさしさを信じていた/野樹かずみ(P50)